ケーブル取り回し 〜見た目よりも機能重視か、見た目も大事な機能か
 レボシフトの操作感向上を期待して行った、ケーブルの抵抗削減策です。
ブレーキ系も併せて行っています。
とにかく長いフルアウターの抵抗が、安価なシフターには重荷であろうと思えましたし、
ラピッドファイアへの換装は手探り状態で、簡単に出来るとは思えませんでしたので、
現状でできることはやっておこうという次第です。
 
 ケーブルの抵抗は屈曲が主要因ですので、出来る限りこれを排除するために、
フレームのガイドに縛られない自由な取り回しに変更しています。
車体に煩雑さが増し加わるので、見た目重視の人や几帳面な正統派の人には不向きです。
 
 結果は、インナーワイヤーの動きが軽くなったのに合わせて、
ブレーキのリターンスプリングの効きを弱めることができたので、
ブレーキレバーの引きはかなり軽くなり、ダイレクトなタッチも出ました。
 シフトの方ははっきりとした変化は感じられません。
刻み幅が小さく、リアディレイラーのスプリングの力がしっかり掛かっていますから、
応答性が改善されようとも、操作感の変化には至らないようです。
最初のガイドは通さず、BB下のガイドまで緩やかなRで導きます。
フレームに沿っていないので煩雑なように見えますが、実際には特に変わった印象はありません。

少なくともこのうるさい模様付きフレームならば。
BB下のみガイドに通しています。 ずれ防止にガイド前後で結束バンドを締めています。
ビニール絶縁付き圧着端子をL字に曲げて、ガイドから吊り下げています。 とにかく屈曲を避けます。
アウターケーブル長さとインナーリードパイプの曲げを調整して、自然な状態に仕上げます。
折畳んだ際のケーブルの曲げRは、ノーマル状態よりも大きくなります。
 ノーマルではスイングアームの横桟を越える部分で、
ブレーキインナーケーブルに軽い折れが生じていました。

 シフトケーブル終端は、Rollamajig のために少し長さに余裕を持たせて膨らませています。
几帳面にフレームに沿わせ過ぎると直線的な繋がりとなり、変速に伴いRDを突っ張るので、
結束バンド位置を離しあらかじめRを付けて逃げを持たせます。
Rollamajig の利点は、ケーブルが少し短くなる以外には無さそうで、
一般的なループを描く取り回しのほうが無難で確実な気がします。
Fにとっては単なるドレスアップ・パーツでした。

 HPVの大径アイドラがチェーンとスイングアームのクリアランスを広げているおかげで、
チェーンがアーム上面を這うケーブルに当たることはありません。
〜 余談です 〜

● 画像では判りませんが、スイングアームとシートポスト支持フレーム、
つまり折り畳みアルミブロックの後ろ側のフレームは褪色しています。
前側のフレームとは明らかに色の濃さが異なっているにもかかわらず、
そういう見方をしなければ気付きません。
また、フロントフォークのグレー塗装は耐溶剤性が低く、パーツクリーナーの使用は要注意です。

● リヤブレーキは裏面が上を向いているので、
砂粒等がリターンスプリング基部に入り込み易くなっています。
適宜、分解洗浄をお薦め致します。