塗装の不思議 〜怪奇現象
 ヘッドチューブと尻尾の先の色の抜け具合です。
 
 気味の悪い話ですが、この下地が透ける症状は進行しているようです。
尻尾の方は何だか良く判らない写り方ですが、ヘッドチューブは赤亀の浮き具合に違いがはっきりしてきました。
またネジを切った台座の溶接ビード部も、シャバシャバの塗料で塗った時のような透け具合になっています。
新車(06年10月)時はどこも真っ赤だった(さすがにヘッドチューブのスリットの内側だけは白でしたが)はずですが、
いったいどうなっているんでしょうか。
 この色が消えてゆく症状は、頭と尻尾以外にも軽度ながら現れています。
09年6月撮影 09年10月撮影 10年4月撮影
09年6月撮影 09年10月撮影 10年4月撮影
白化進行中 〜紫外線の影響?
10年9月撮影 同左 12年4月撮影
他の部分も目立ち始めました
ダウンチューブ
 さて、その頭と尻尾以外の部分ですが、こちらもいよいよはっきりしてきました。
ダウンチューブです。
ケーブルの擦れ対策に貼ったクリアテープの部分は色抜けしていませんので、
塗膜が擦れて剥げてしまったように見えますが、フレームは濡れタオルで軽く拭くだけです。
色抜け部も艶は他の部分と同じですから、
表面のクリア層と白い下地の間で、赤色だけがどこかへ行ってしまったような感じです。
 ここ以外にも、今は目立たないものの進行中とおぼしき箇所はいくつかあります。
10年4月撮影 (車体左側より) 同左 (拡大)


 11年4月撮影 (車体右側より)  同左 (上面より)
 一年が過ぎ、ケーブルの影になっていた本来の赤色部分との境がはっきりしてきました。
(撮影のためにケーブルを持ち上げています)
上面だけでなく、フレームの面取り部分にも軽度の症状が現れています。
トップチューブ
11年4月撮影 同左
12年4月撮影
   肌荒れもあります
 トップチューブの上面につぶつぶがいっぱいです。
以前から塗装に付き物のごみ程度のものがあるにはありましたが、
梅雨の合間の手入れにひと月ぶりに対面してみると、ずいぶん増えています。
 
 こういうのが急速に増殖すると、色が抜けるよりも堪えますね。
いやになります。 ほんとうにクソな塗装品質です。
少しメタリックな赤で色調はきれいなのですが、これではだめです。
現在は左右トップチューブ上面に顕著ですが、ダウンチューブにも傾向が見られます。
          10年7月撮影
左トップチューブ (後ろから) 同左 (前から)
   極まる
リカンベントな日々 http://blog.goo.ne.jp/dosking/c/068987f7429fe8512aed66f2d7adb3bf より
 何やら白骨化したようなイメージの Type-R。
リアサスとキックスタンドから、最初期型のようですね。
色抜けもここまで進行すると伝染病のようにも見えてきますが、
パーツクリーナーの類でとことん拭き上げたらこんな結果になりそうな気がします。
下塗りの白はしっかりしているようですが、上塗りの赤は質が異なるのでしょうか。
ゴーストライダーみたいですごいですね。
参考になります。
 塗膜の耐溶剤性はかなり低く、
ブレーキクリーナーを染み込ませたウエスの手ごたえが、すぐにねっとりしてきます。
買いたての頃、シートスライダー部のフレームを脱脂しようとして、びっくりしました。
以後、フレームの手入れは水拭きだけです。
(落ちない油汚れや薄い擦り傷は 5-56 で取れます)
 
 Type-F もそうでしたが、塗装品質はまるで良くありません。
BD-1 も手掛ける大手メーカーさんは、どうやら特別品質管理体制でやっておいでのようです。
足元見られています。