ハンドル周り 〜 そもそも適当過ぎ
 シフターをグレードアップするために総入れ換えとなってしまったハンドル部です。
   バランスは良いけど誤魔化しはまずい

   (画像は本家サイトのものを加工)
 標準ハンドルは、
大きなライズと引き換えにグリップのストレート部分が短く、
そこにシフターが収まるほどの余裕はもともとありません。

標準組み付け状態のレボシフトでも、
ゴムのグリップは最後まで押し込まれていません !

ブレーキレバーはハンドルバーの曲げ部まで追いやられて、
向きが変わっています !

形になっているだけの、
激安中華レベルのまとめ方が適用されています。
弄れば根底にある試作段階のようないい加減さに絶望します。
  ハンドルに限ったことではありませんでしたが。
 右画像(本家サイトより)
ver. 1.7 以降の右グリップ部です。
流石に見事に収まっていますが、
本当に勘定合ってます????
 
 ハンドルバーは580mmということなので、
グリップが半端に挿入されていれば
ハンドル全幅は普通自転車の600mmを超える
と思われます。
   やっぱり無理なものは無理
 ジュニアなレボシフトでも性能不足ではないはずですが、趣味としてここは何とかしたい所です。
当然、ラピッドファイアに換装した事例は見つかりますが、それはまるで魔法のようで、
自分の自転車を眺める限り、どうやっても収まりがつきそうに思えません。 どうなってんだョ。
実際にやってみても、ラピッドファイアとブレーキレバーと(切り詰めた)グリップを
隙間無く押し込むことはできるものの、シフトレバーの操作性は悪く、
単にレボシフトではないという意味しかありませんでした。 まともに配置できる余裕は全く無し。
良いものに交換しても良くはならないのは、非常に残念です。
ハンドル全体のバランスは悪くないのですが、拡張性がありませんね。

「ハンドルも徹底的にこだわり、走行テストを重ね 操作性を最適化に」(じてんしゃ館Matsui より)
という正当性の主張も、予防線を張っているようにしか聞こえません。
調達可能な流通品の範囲内でがんばって見繕ってくれているはずですが、
出来栄えには価格不相応に間に合わせ的な見切り発車の手抜き感がにじみ出てしまっています。
変な網目模様もこれにはマッチしますね。
(変なところの仕上げはバッチリやっているって、どうなんですかね)
 
 結局、ストレート部分の長い=ライズの小さいハンドルバーが必要で、
ライズの減少分はハンドルポジションチェンジャー(ZOOM Aberhallo)で補うことになりました。
 
   基本的にオリジナル尊重
 ハンドルバーは、オリジナルと酷似した形状の Beam XOB(幅600mm、ライズ75mm、バックスイープ10°)で、
グリップの角度が自然で楽です。 幅はグリップ外寸560mmにカットしました。
ライズは、当たり前に手元を組むには 75mm が限界となります。
 
 ハンドルと膝とのクリアランス確保と、より手前に近づけるために、
ハンドルポジションチェンジャーは二段架けにし、
ハンドルバー中央をクランプできるように組み方を変えています。
平行に、ねじれが出ないように組み上げるために気を使いますが、
ハンドルは手を置くだけで力は掛からないので、神経質にならなくても大丈夫です。
くどい造形になりますが、最適な位置の再発見があります。 目的のためには見映えを選ばず、です。
 
 これ以前に試用したリバイブ i3用のハンドルバーも、なかなかいい感じでした。
ストレートバーのようにバックスイープが小さいため、ラピッドファイアとの相性が良く、
アクティブな感覚になります。
私は、出来る限りお気楽に走りたい、の観点から XOB に落ち着きました。
腕のゆとりに違いが出ます。
 右グリップ部です。
もう少しブレーキレバーを外側へずらして、シフターとの間隔を空けたほうが操作性が良いのですが、
両手の間隔をあまり広げたくないので、兼ね合いとしてはこんなものでしょう。
 
 シフターのバンドは、ハンドルバーの曲りにさしかかった微妙な位置まで追い込まれています。
これを起点に展開するしかなく、そうすればこうにしかできない、ぎりぎりセーフな配置です。
これがさらにハンドルバーの傾き(引き加減)を規制することになります。
パーツ相互の干渉が後々まで効いてきますから、ハンドルバーを切り詰める際には注意を要します。
 ブレーキレバーは、もう少し下向きにした方が握り易そうなのですが、
左画像のようにハンドルバーにシフターが接触した団子状態となっており、これ以上は動かせません。
レバーの開きを小さくして、指を掛け易くして埋め合わせしています。
えらそうにXTのシフターですが、希少な8速モノがこなれた価格だったので、、、。   
 
 右画像は、ハンドルポジションチェンジャーを本来の使用法で組み付けた際のクランプ痕です。
絞りの始まった傾斜部分を挟むため、面ではなく線接触になります。
実用上の問題は出ないと思いますが、こういうのを見てしまうとあまりやりたくありませんね。
ハンドルを引いて力む方には、ハンドルポジションチェンジャーは適さないでしょう。
   触れずにおきたい問題
 通りすがりのガラスに映し出された正面視の漕ぎ姿は、ホント情けないものです。
世間ではセミ・リカンベントなんて言われていますけど、映っている姿は三輪車に似ています。
何やってんだろ俺は、と自省の念に打たれますよ。
主観から客観への飛翔の瞬間を受け止めねばなりません。
ライズの大きいハンドルバーがイメージを誘導するのですが、デカペダルも要注意となります。
オレンジで色合わせなんて崖っぷちですからね。
くどいグラフィックも怪しい激安キックボードみたいなオーラを発散してますし、
遊び道具であることは
直感的に分かっていたんですが、
まさか 大人の乗る三輪車 だとは
思ってもみませんでした。
 笑劇の事実ですね。 サーカスのクマさんどころではありません。
人はそれを本能的に嗅ぎ分けて、指差し笑うんでしょうか?
頭が古いな、笑ってろ、これは効率が高くて楽なんだぜ、なんてこちらが理屈を並べ立てても、
あちらさんはすっかりお見通しな訳です。 参りますね。
 
 「楽しいから乗っている」という自覚(というか信念というか)が自ずと強化されるのは確かですが、
過信・妄信には気を付けねばなりません。
「どうかなさったんじゃ・・・・」      

     「いえいえ、なにも・・・」
 笑っていても、かしこまっていても、一般公道上では異質なオーラが漂います。
ちょっとした弾みで何かを疑われかねない危機感の克服がたまらない・・・・、

「先生、ご覧になっていかがでしょうか?」

「そういう方にはひじょ〜に刺激的で貴重な乗り物でもありますねぇ。 ぜひ大切になさってください。」
乗ってる人も、見てる人も、みんな笑って世界は平和です。

生きとし生けるものが幸せでありますように。
君も乗りたまえ。
人気者になれるぞ。
 
http://www.m1go.com/より