シート(サドル&背もたれ)〜 2度目の構造改革(ver. 1.5)に良識なし
  いびつなサドル、
 
  斜めにずり下がる背もたれ、
 
   ライディングポジションの均衡を崩す新型シートフレーム。

「詰めの甘さ」の見本市です。
 
 シート部に限ったことではありませんが、部品単体でしか検証せずに設計即生産なのでしょうか?
私の2003年モデル当時であれば、こういう自転車の格式に収まりきらないものが、
不完全であってもとにかく世に送り出されたことに賞賛の意を表していましたが、
その後の変遷は行き当たりばったりとなり、自転車としての思慮が足りない杜撰な扱われようです。

 ユーザーの声が届く演出は強いのですが、
あげくの改良・進化と称するものが新型シートフレームでは情けないものがあります。
サドルは丸っこいし背もたれも小さいので、どうにでも座れてしまうでしょうから、
比較対象を持たない大多数の人には障害とはならず、それが正しいのかもしれませんが。
 
 紙面を飾るには都合の良い自転車でも、
   他人事では済まされない自分の所有物となれば、
     ちょっときびしいものが見え隠れします。

   自転車として本格的である必要はありませんが、
   面白さと愛情を繋ぎ止めるには、相応に納得のいく仕上がりが必要です。
   Fの基本・我慢の勧め
 まずは Type-F 最大の弱点である「尻痛」の担い手、サドルです。
大きいくせに左右対称になっておらず、レールも変形しやすいようで、
いろいろな意味で重要なパーツでありながら、いかにも低コストで済まされています。
基本的には悪くないと思いますが、世間の常識では訳あり商品のような様が印象を損ねており、
単品商品としてなら、これ以下なんてありえません。

 小径・折り畳み自転車という特性上、これ以上大きく重いサドルの選択は避けられたのかもしれませんが、
その尻拭いがユーザーの尻に負わされています。
熱心に乗り過ぎると、サドルを含めた基本的な設定の無理が噴出してしまいます。
 頼みの綱
 唯一の代替候補となるビーチクルーザーサドルは、
平たい座面がお尻の動きを止めて自然な腰の振れを阻害するのか、
曲がる時の操作がどことなく意図的になり、意外と操縦性に影響がでます。
私の操縦イメージは “耕耘機” でしたが、コウウンキ、御存じですよね?
座るという行為がでしゃばりすぎて、関連する体の動きに水を差しているようです。
完全に座りきるにはアップライトすぎるライディングポジションなので、不自然に感じられるのでしょう。

 また、円錐状のバネによる揺さぶりは身体を介して背もたれにも伝わり、
背もたれの不完全な可動構造(長穴とゴム)に負担を掛け、損傷を早めます。
サスとサドルの上下動が合わさった揺さぶりは、その時間差と収束の悪さが不自然であり不快ですので、
バネは外すか殺すか、何とかせねばなりません。 自転車に余計な動きは禁物です。
 私が試したのは旧シートフレームの時で、
その時には思うようなセッティングができなかったのですが、
新型シートフレームでうまく収まれば
良い結果が出るのかもしれません。
ビーチクルーザーサドルが
起死回生の決定打となる可能性は高いようですから、
早めにけりをつけておくのもよろしいかと。
 
(左画像は 西日本新聞
 https://www.nishinippon.co.jp/item/n/840993/ より)

 ビーチクルーザーサドルに換装した車両です。

 サドルの厚みがけっこうありますから、
背もたれとの高低差が縮まり、
フィッティングは厳しくなりますが、
結果はどうであれ、オリジナルの見劣りするサドルには
戻しがたいものがあったことでしょう。

 ハンドルポジションチェンジャーでハンドルを上げて
いますが、やはりこの前進したサドル位置では
ハンドルとのクリアランスが不足するのでしょう。

 必要最小限なポジション対策を行なったのみで、
見切りをつけられています。 お見事です。

    (左画像は サイクリー http://www.cycly.co.jp/ より)
 一応これも
 ジェル入りカバーも試しましたが、私には合いませんでした。
あつらえた様なピッタリサイズでしたが、お尻の休憩が必要になる時間が遅延されるでもなく、
悪い事に、より不快な状態で痛みが始まります。
もさっと絡みつくような座り心地ですし、痛みの質は悪化して回復し辛くなりますし、
いいことありませんでした。
効果のほどは不明ながら害も無さそうといったグレーゾーンにはまらず、
迷いの無い結論が出せたのが幸いです。
 素性の良さは認識すべき
 サドル交換による尻痛解決は、少なからず Type-F の性格を、その方向性を変えてしまいます。
得られるものと失われるものの価値判断が問われるわけですが、
得られるものがあれば、それは求めて得たものであるわけで、得たものの示す方向が自動的に是認されます。
失敗を拒否する気構えの裏返しですが、これがノーマルがだめであることを決定付けてしまいます。

 まぁ、確かにだめなところがあっちこっちですから、否定はできません。
でも、「だめはだめなりにまとまっている」のも確かです。
まとまってエンターテイメントを実現させているからこそ、何かと夢を掻き立てられるわけです。

 問題は “だめ” なものでバランスが取れている状態の限定解除を目指して
後から部分的に “いいもの” を入れてみても、収まりが非常に悪いという事です。
大切に神棚に祀り上げるための “器” を持たせるだけでなく、元に戻す潔さも必要となります。
弄る際にはココロして臨みましょう。
 基本に立ち返る
 結局、お尻が痛くなってしまう私にとってのベストは、
標準のサドルでポジション調整を十分に行うことでした。
メーカーの面目躍如と言いたいところですが、
アフターパーツの選択肢が無いだけの話です。

 サドルは「我慢」か「妥協」の二択です。
 あ、すみません。どちらでも変わりませんね。
   シートフレームを中心に進化の道程
01〜02年モデル 03〜04年モデル (第一次構造改革) ver. 1.5〜 (第二次構造改革)
元祖モデル
01〜02年モデル (価格不詳)
 シートフレームは丸パイプのU字曲げで、
ホワイトカラーも笑ってしまうであろう「道行くオフィスチェア」な遊び心が感じられる?ものの、
部品の脱落、強度不足等問題発生。
流石にオフィスチェアでは 漕ぎを受け止められなかった模様。
ホイールもスポーク折れ多発か?
 




 左)スポーク。
前後共スポークは 20本。
スカスカですね。
前はともかく、
後ろもこれでは不安です。
 
 右)シートポスト。
かなり複雑ですねぇ〜。
 
 
 
 
 
 背もたれ。
ゴムマウントは無し?
上下は自在?
これはこれで
良く出来ていませんか?
 右グリップ。
完成途上モデルらしい
間に合わせ感が露骨な
はめ具合。
今も変わらず?
 
 
   (画像はすべてヤフオクより)
第一次構造改革
03年モデル (本体価格 \115,000-)〜 04年モデル (本体価格 \118,000-)
  「改良型シートは、2002モデルの従来品に比べ、剛性感が大幅に改善されております。
  これは、ペダリング効率の飛躍的効率化につながります。
  また、ポジション調整の容易性、調整幅も改善されております」

  「2003モデルは、従来モデルに比べ格段に進化しております」

という本家BBSの告知通り、一度目の構造改革でシートフレームもホイールも強化され、信頼性回復。
新設計されたシートフレームはクイックリリース方式なので、
   シートポストから抜いて背もたれも外せば、最小限の大きさまで分解できます。

ホイールは 16in./20H
      から 18in./36H へ、

変速段数も 711-13-15-18-21-24-30T
から 811-13-15-17-20-23-26-30Tへ強化。

   融通の利く仕様に。

   02年夏にリリースされたDXグレードは、18in./36H です。
  (SRAM DualDrive 3×8速+ディスクブレーキ+エアサス 本体価格 \198,000-)
   こちらを踏まえて仕様の整理が行われたと見るべきでしょうか?

 
また、プーリーも04年に消音タイプに変更され、表立った不具合は解消されました。
   プーリー代相当のささやかな価格UP実施。
 この度、弊社では、Tartaruga 2002モデル御購入の皆様から要望の多かった、
Tartaruga 2003モデル採用の、改良型シートへの無償アップグレードを実施することに致しました。
すでにTartaruga 2002モデルを御購入いただきましたお客様、全員が対象になります。
(旧・本家サイトより)  
ここまでは工業製品的に正常な進化です。

道行くオフィスチェアの遊び心が継承されなかったのは非常に残念です。

コンポのグレードとか言った自転車の品定めの価値観をぶっ飛ばす痛快な洒落だったのに。
( ( Type-F で通勤するって      どうなんだ?) )
ほどほどに としか言いようがありません 
 ( お ま け 1)

  純正オプションのシート用バッグです。
(本家サイト画像を天地逆にしています)
画像のシートフレームはこの時の、
「改良型シート」と呼ばれているものですね。
 

 ( お ま け 2)

  お手頃価格のマルチブランドなシートポストです。
(画像はグランジ・ブランドのもの)
これのパイプ径34.9mmのものが
本改良型シートのシートポストに相当します。
当時の BD-1 も同じものだったと思います。

新型シートフレームでもクランプ金具はこれと同じです。
〜〜 お こ と わ り 〜〜
「改良型シート」は第二次構造改革にて「新型シートフレーム」に刷新されましたので、
その対比として 改良型シートを、旧シートフレーム or 旧フレーム と記載しています。
第二次構造改革
ver. 1.5(2005/本体価格 \133,000-)〜 マエストロ店直販体制に

 社運の賭かった Type-S 登場の新しい波に合わせて ver. No. 付きに改名。
正統派 Type-S との価格ランキングで不利な、高価格に過ぎた DXグレードは消滅しました。
ただ、単一グレード化しても割高感は残り続けてまいります。
 二度目の構造改革で
シートポスト一体型の新型シートフレームに。

 かなり前方に追いやられたサドルですが、
本家サイト発信の画像は
これを含めて全て最後退位置。
(但し限度一杯上向き設定にはまだ至らず)

 背もたれとの高低差が拡大し、
背中を合わせ易くなっているものの、
取付け位置が前進したため、
サドル高さを従来モデルよりも
高く調整せねばならないのが致命傷。
 二度目の構造改革の正体は、Type-S 並みのマルチパフォーマンス化に踏み切ったことだと思われます。
ユーザーの声を訊き過ぎたのか、従来無視の改良・進化。
リアディレイラーのグレードがいいもの感演出の SORA から現実的な ALIVIO へ降格したのは

「フルサイズのロードモデルにも引けを取らない、
 軽くて、速い、しっかりした走行パフォーマンスを実現しました」

という Type-S の、ベースグレード SD(本体価格 \136,000-)が ALIVIO だからでしょう。
 
 ver. 1.5 の最も良い点は、フレームに施された妙な飾り模様を廃し、
すっきりカラーバリエーションを主流に据えたことです。
これは素晴らしい。 何歳向けかわからない違和感が払拭され、上品になりました。
大人向けだから高くなりますよ、という含みを持たせたということかもしれませんが、
Type-S に合わせてブランド性強調というのが真相と思われます。
 
 注目すべきは、異常なまでに製造工程の変更を避けるのをモットーとしているようでいて、
上部マウント部をわざわざ設計変更してまで、リアサスを Type-S と共用化している点です。
“お揃い趣味” に本気モードで突入したようです。
 
 画像は ALEXリムに Maxxis のタイヤを奢られた ver. 1.55(2008/本体価格 \155,000-)
ちょこっと “Type-S化” がテコ入れされて、価格も堂々と Type-S に並ぶものとなりましたが、
レボシフト+ALIVIO といった低グレードな部分は残されたままです。
車体全体としては “馬子にも衣装” な傾向が強まりました。
 
 ver. 1.55 に至ってようやくサドルは上向き(それも限度一杯?)が標準と承認されたようです。
上向きセッティングは遅くとも 2003年にはユーザーからの提唱がありましたから、
まともに現実を掌握せずに済ませていたんでしょうね。 遅過ぎます。
   ver. 1.5 の主張 〜 新型シートフレーム登場
〜 優れた基本性能を継承しつつ、様々な改良をほどこし “Ver. 1.5” へ進化しました 〜
従来モデルからの主な変更点
ヘッドチューブサイドボス Type R、Type S 同様、Tartaruga のアイデンティティーとも言える
ヘッドチューブサイドボスを標準装備。
フロントキャリアー等の拡張性を実現します。
Type F 専用フロントキャリアーを同時発売。
シート部に拡張ボス追加 《次項参照》
サドルスライド機構追加 《次々項参照》
新オプション「パワーサポート」対応 Type F ユーザーのアイデアから生まれた、新オプションパーツ
「パワーサポート」の装着が、ボルトオンで可能です。
新型シートフレーム \18,900- (本体価格 \18,000-)
高圧タイヤを採用 より軽い走りのために、最高圧 65PSI の高圧タイヤを採用しました。
(旧・本家サイトより抜粋 / 青字強調は私)   
♪ ご清聴ありがとうございました (●^_^●) ♪  
 
“拡張ボス”、“サドルスライド機構” については次項で詳述。
“新型シートフレーム” については従来モデルに取り付け可という以外に特記事項なし。
 様々な改良の全6項目中4項目が新型シートフレームに関するものなのに。
“高圧タイヤ” は、おそらく BD-1 と同じにしただけでしょう。 進化と言うよりも正常化ですね。
 気に入るかどうかは別にして、唯一の有効性の高い変更点です。
遠離一切顛倒夢想
   何とか理由を付けねばならぬもの(その一) 〜真実を隠して
 シート部に拡張ボス追加
「 シート前後に、パイプ状の拡張ボスを標準装備。

 ユーザーのアイデア次第で、

 様々なカスタマイズが可能です。」
(旧・本家サイトより) 
わざわざ追加する以上、きっと役立て方が想定されているはずなんですが、

ユーザー自身が思い付きで出来るちょっとした工夫としては、

とりあえず紐でも通しておけばよろしいんでしょうか?
  
 

 これ、正直言ってどう使えるのか分かりませんでした。
(荷物を載せるために使えばいいんでしょうが、ただのパイプですよ。 目標は遠すぎます)
 
 何のためのものかを隠して「ユーザー次第」というのは説明責任の放棄です。
メーカー自身が活用していないものをユーザーに負わせてしまいました。 何という事でしょう。
「ユーザーのアイデアを具現化することが、我々には可能です」という風に読めなくはなさそうですが、
「拡張用」のを「標準装備」したのだから、あとは「ユーザー次第」というのでは、
如何にも押しつけがましい、、。
 
 ユーザーの工夫を製品化したという《パワーサポート》をちらつかせてみたんでしょうけど、
ユーザーの出来るカスタマイズの幅をかなり専門領域へ広げないと、
通し穴ひとつではどうにもならないでしょう。
これでは Type-S 風の飾り付けの域を出ていません。
 

  〜〜 拡張ボスは リアサス、フロントキャリアと同じく、Type-S化のアイテムです 〜〜
   何とか理由を付けねばならぬもの(その二) 〜無理な言い訳
 サドルスライド機構追加
 「 基本ライディングポジションはそのままに、

 シート部設計を変更し、サドルだけが、サドルレールを利用して、

 前方へスライド可能となりました。

 従来モデルで要望の多かった、小柄な方の乗車が可能となります。

 サドルのみが前方へスライドしますので、サドルを前へ出した場合、

 ライディングポジションはより寝そべる形となります。」
(旧・本家サイトより) 
言いたくないのは前に移動させたサドルに背もたれが対応していないって事ですよね !
 

 難解な日本語です。 上と同じく「従来モデルからの主な変更点」という記載の中の一節でして、
御利益ありげなタイトルを素直に読めば
「従来はスライドできなかったので、それができるような機構を新たに追加した」という意味になります。
 
 説明によれば、サドルだけしかサドルレールでスライドしないらしいんですが、
レールに取り付けられているのはサドルだけなんですから、そりゃそうでしょう。
ず〜っと昔からの自転車としては当たり前な現実が、
シート部の設計変更によってようやく実現されたことになっています。
これはいったいどういうことなのでしょう?
 
 従来のものとの違いは、レールをクランプするやぐらがシートポスト上端にあるか、
シートフレーム前端にあるかということだけなので、サドルのスライド調整は全く同じです。
これは、普遍的なサドルの取り付け方法であって、機構と呼ぶような人はいません。
新たに追加されたものは何もありません。
 
 また、最も肝心な事ですが、「サドルだけが前方へ」移されて、
「基本ライディングポジションはそのまま」な訳がないでしょうに !
ちょこっと前方に移しただけだから、基本的には変わらないというつもりでしょうか?
従来はダメだった小柄な方の乗車を可能ならしめる移動量なんでしょう?
 
 「拡張ボス追加」に合わせてこちらも「追加」と銘打ったのかもしれませんが、
強引な語呂合わせで意味不明に陥っています。
流れに任せただけの不可解な日本語で “進化” をちらつかせても、
ブランドとしての信頼性と説明能力の程度が疑われるだけです。
 ・・ひょっとして普通のシートポストの天辺についている、やぐらの台座部分が無くなって、
サドルがシートフレームの真上を移動するようになったのを「サドルスライド」と命名したんですかね?
フレームに対してなら、やぐらの台座機能を “追加” したには違いありませんし、
“機能” も “機構” も似たようなものですし、カッコいい呼び名が出来ると、何だか特別なものになっちゃっいますし。
話の流れは出来上がってますよね?
意味不明なタイトルにつづいて、不可解な説明文で何か言い訳していますが、言葉が足りません。
以下にそれを補って読解します。
 (本当はこうなる)〜 サドルスライド機構が無駄に
 基本ライディングポジションを決めていた 「ペダル」「サドル」「背もたれ」「ハンドル」のうち、
シート部設計を変更し「サドルのみ」を前方へ移設しました。 それ以外はそのままに。
ライディングポジションを元通りに補正するためにサドルを可能な限り後ろへスライドさせてください。
最後退位置でも後ろ過ぎることはありませんから、そこが調整不要の標準位置となります。
よって、サドルレールによるスライドは前方へのみ可能となりました。
 
 位置決めの自由度の一部が失われた以上、
新たなライディングポジションの適正さを確信していただくことはできなくなりましたが、
可能な限り後ろ寄りに座るという点においては、
これまでのライディングポジションの基本をそのまま踏襲したものとなっています。
 
 サドルの取付け部が前方へ移されたのみならず、スライド代がすべて前方向に充てられていますので、
従来モデル以上にサドルを前方へ出せます。
よって小柄な方でも乗車すればペダルに足を掛けることが可能となります。
ただし背もたれは従来の定位置のままで、サドルのみが前方へスライドするだけですので、
サドルを前へ出した場合、ライディングポジションはより寝そべる形となります。
 
 これは背中と背もたれの角度が合わなくなるだけでなく、
上半身がハンドルからよりいっそう遠のくことになります。
足は届きますが、手は届きませんし、上半身も支えられませんので、
結果としてライディングポジションとしては成立せず、
要望の多かった小柄な方の乗車・安全走行に寄与するものではありません。
 
 サドルスライドの役割を小柄な方に対応するために充てる手法を “機構追加” と表現してみましたが、
どう考えても サドルを前に出すことは禁じ手となります。 無理です。
 
 そもそもFのサドルの前後調整は背もたれとの兼ね合いを図るためのもので、
体格差によるペダルとの距離はシートポストの上下調整で合わせるものです。
雰囲気だけであれもこれもごっちゃにしてはなりません。
(本家サイトの画像を加工しています)
 実際には、シートポストのやぐらが無くなった分、
旧シートフレーム以上にサドルが低くなりますので、
小柄な方への間口は広がってはいます。

それも合わせて前方スライドの効能にしてしまいましたが、
そんなのどっちだって構いませんよね?

とにかく「前方へスライド可能」で、
それとは関わりなくとも
これまで以上に「小柄な方の乗車が可能」なんです。

結果は同じですからよろしいでしょう?
 サドルスライドは要らぬ方向へのみ可能であり、活用の場のない無駄なものに刷新されたようです。
 (上画像の小柄なお嬢さんもサドルは最後退位置っぽいです)
新たに追加されたのは「サドルスライドを封印する機構」となります。
これらの新型シートフレーム登場に関する旧・本家サイトの説明は、サイトリニューアルに伴い消滅いたしました。
それに代わって、なぜこんなにサドルが前よりなのかの説明責任を果たすべく考えられた新たな理由とは?

パワーサポート の頁参照。
web-master <http://www.tartaruga-ew.com> - 2003/12/05(金) 16:43<
Type F の小柄な方用のオプション
いつも本BBSをご利用いただきまして、ありがとうございます。
タルタルーガ・エンターテイメントワークスのWeb担当です。
Type F の小柄な方用のオプションに関して、タイムリーなご質問がありましたので、
回答させていただきます。
 
この度弊社では、小柄な方や、よりアップライトポジションをご希望の方用のオプションとして
「シートバックサポート・アップライトタイプ」というパーツを、12月10日より発売いたします。
希望小売り価格は \9,000です。
 
このパーツは、標準のシートバックサポートに比べ、
6度背もたれの角度がフロント方向に起きており、よりアップライトに近いポジションになります。
この効果により、設計上、身長148cm〜170cmの方をカバーできるよう設計しております。
詳細は発売日に合わせて、弊社ホームページ上でお知らせいたします。
なお、個人個人で足の長さと胴体のバランスが変わるため、
設計上の適応身長は、保障値ではありません。
 
また、弊社では「Tartaruga Type F 専用ショートクランク」の開発も、
2004年春の発売を目指して進行中です。
詳細は決まり次第、弊社ホームページ上でお知らせいたします。
旧・本家サイト BBSより
 上のように旧モデルでは、
小柄な方には直立タイプのシートフレームと
150mmショートクランクで対応していました。
随分考え方が異なるようですが、
角度の問題を無視した安直に過ぎる局部変更であることは同じです。
 
 左画像の横パイプを短くすればいいようなものですが、
どういう訳か、新型シートフレームでもここの変更を頑なに避けています。
 結局、前項の拡張ボス同様、
上述のシート部設計の説明でも変更目的の具体像を示すことができないままですね。
新型シートフレームにおける変更箇所は、それ自身に意味を持たせることはできない、
ということでよろしいでしょうか?
   弱点から難点へと進化した?新型シートフレーム
 Type-F は、 言わば過渡期となる ver. No. の付かない 2004年モデルまでと、
新型シートフレームによってフレーム構成が定まった ver. 1.5(2005年)以降とに大別されますが、
感性的な魅力は過渡期のモデルが勝ります。
つまり、新型シートフレームは工業製品的品質と引き換えに感性的魅力を失った、ということになります。
 
それでは、得たものと失ったものについて話を進めてまいります。
 方針転換 !
とにかく構造の簡略化を徹底して、シートフレームとシートポストを一体化する。
サドルを留める場所は前しかないけど、似たようなものだからそれで良かろう。
・ ・ としか見えない新型シートフレーム


 座面と背もたれの間隔が
   広がっています


   背もたれの角度は
  DIYで調整しました


 ぎざ加工の無いクランプ部


   サドルは最後退位置・最傾斜
 構造の簡略化が精度向上に寄与するのは良いとして、
一体化してしまうと輪行時に相当嵩張るのが明白ですから、勇気の要る方針転換です。
何せ、折り畳んだ大きさを BD-1と比べて遜色無さそうに宣伝していましたから。
同じ Pacific が、同じパーツを使って製作している変なカタチをした2台を、
同じミズタニが、同じカタログに同じように並べて載せていました、という図。
 
(振り返れば、Type-F はシートフレーム無しでの比較でしたから、かなりの優遇措置ですね)
 確かに良くはなかったけど
 従来のクイックリリース式フレーム分離タイプだと、

どうやっても真っ直ぐに取り付かないとか、
力が加われば回転ずれして横を向くとか、
そもそも分離し難い上に手が汚れるからいやだとか、
労多くして功少なしと思い当たる節はあります。
精度の悪いものが、個別に向きを変える自由度を持つことは弊害を招くのです。
 
しかしこの仕様変更、あまりに簡単に済ませすぎではないでしょうか。
ライディングポジションが変わってしまうのですから、
 変更箇所のみで完結するパーツの入れ替えとは訳が違います。
 どう見てもそれほど十分な適合性は備わっていません。
 
 お尻が痛くなるのはどんな自転車にも憑き物ですし、Fの形態ではなおさらの事ですから、
小さな背もたれとのバランスを含めたライディングポジションの最適化は、
尻痛回避の最低条件となります。

 何を今さら、な自転車としての常識なのですが、
変更されたライディングポジションに説得力はなく、
何とか説得力を持たそうにも
新型シートフレームにはそのために必要な調整代が備わっていません。
調整箇所も調整代も従来通りなのですが十分に機能せず、ポジションの最適化は困難です。
ど〜する?
 
(この頃に販売上の都合による変更を「ユーザーの声を反映した進化」という語に変換する起源が見られます)    
   新型シートフレームの失ったもの(その一) 〜適正なサドル位置
新・旧シートフレームのクランプボルト位置
(サドルの移設距離)
サドルのスライド幅
[サドルの移設距離]と[サドルのスライド幅]が概ね等しいようです。
着座位置だけが完全に変更されています。

旧モデルに対して何が良くなっているのか、明白な結果が在るはずですが・・。
 こんなに前寄りでよろしいのでしょうか

上述の通りサドルの位置はおよそ、

旧フレームでいちばん前にしたとき新型フレームでいちばん後ろにしたとき
となります。

  何 と !
最も小柄な方のサドル位置に、最も大柄な方が
選択の余地なく座らされる破目になりました。
 
つまり、旧シートフレームで限度一杯前進したサドル位置を選ばれた方が、      
どれくらい いらっしゃったか、と言うことになりますが、               
まず誰も、そんな羽目を外した前寄りセッティングは試す気にもならなかったでしょう。 
極端を味わってみるのも乙なものではありますが、                  

支障のない限りでサドルを後ろ寄りにしていたはずです。

((〈〈 何が悲しゅうて一番前寄りにして座らねばならんのだ? 〉〉))

((〈〈 背もたれとの兼ね合いがありますからね 〉〉))
 
新型シートフレームでいちばん後ろにしても、すでに前過ぎるのです。
適応身長の上限は、確実に下がっているはずです。
実効シートポスト長が長くなっていれば適応身長上限が同じでもおかしくありませんが、
ハンドルは以前のままですから、かなりの無理強いになるのではないでしょうか?
アップライトとは異なり、手元に膝蹴りを喰らわすフォームですからね。

 
ライディングポジションの基本設定など存在しなかったかのような変更で、ちょっと良識が疑われます。
   新型シートフレームの失ったもの(そのニ) 〜調整代は無いも同然
サドルを限度いっぱい後ろに引いて、限度いっぱい上向きにし、
   (おそらくこれがユーザーの標準セッティングになるはずです !
サドルに向けて背もたれの角度を少し寝かせたところ、(これはDIYが必要 !

シート部に関しては 良好なバランスが得られました。
背もたれに均一に(自然に)できるだけ多くの荷重をかける、当たり前のセッティングです。
 前後位置も角度も選びようがない
  左の新型シートフレームのサドル位置は
 これで限度いっぱい後ろに引いた状態です。
 角度はあと少し上向きに出来そうに見えますが、
 ここら辺りが無理なく動かせる限度でしょう。
    クランプボルトをユルユルにして、
   ガチャガチャかき混ぜて寄せて
   手で押さえながらボルトを締めていけば、
   シートポスト上端面とツライチにまでは
   できます。 それこそ正義な 強制的矯正。
 サドルの角度調整は、フレーム側にぎざ加工が無いので無段階に行えますが、
限度いっぱいでしか使えないという有様では、スライド同様、調整代が活かされることはありません。
私はあと少し角度を付けたかったので、レールをクランプする金具のスリットを削り広げてみましたが、
そんな手が通じるほどの余地が周りの部分に無いことが判明、望むような成果は得られませんでした。
(やればこれ以上は無理ということがはっきりしますから、精神衛生上はよろしいかと)
クランプボルトの角度も、サドルの後傾斜の限度に影響しているようです。
拡張ボスが邪魔で適正な角度を付けられなかったように見えますね。
 この角度調整代には、「サドルは水平が基本」というよそ様の基準から脱却できない、
Type-F の個性に自信を持てない様が反映しているような気がします。
上向きサドルが基準であることをしっかりと認識できていたのであれば、
たとえ数ミリであろうとも、造り上げた個性を目減りさせない努力ができたはずです。
当たり前ですが、ポジションの詰めの数ミリは重要です。
 こちらは某店の試乗車だそうですが、
上述の通り、かなり強引にやらないとここまで上を向きません。
潰すつもりでやってみたら具合がいいのでそのまま、的な図。
開発にも関わりのある専門店がここに落ち着くのであれば、
開発時の検証不足は否めません。 (溶接ビードがきったねェ)
 
(画像元)
 てまりさんのブログ「パンダとポタリング♪」
 http://ameblo.jp/osampopanda/
 上を向かないとか後ろに下がらないとか愚痴っておりますが、
フレームに干渉しないほどほどの程度までであれば、何とかサドルを動かすことはできます。
調整限度としての甘さは否定できないものの、
フレームデザインが許す範囲はカバーしている
と見るべきでしょうか。

私には、ユーザーのための調整代をメーカーが全て使い切ってしまった様にしか見えないんですが。
 こういったものは個人差の問題と言えばそれまでですが、
その個人差を当てにしたぎりぎりセーフな設計で終了しているのは事実です。
   Giant の revive ってどうよ 〜強敵出現?
2003年にはすでに Giant の revive が登場しており、こちらではポジションの適正化がかなり重視されています。
アナタ専用の乗り心地になるよう、ちょっと おせっかいします。

身長や腕、脚の長さ。ヒトのカラダはそれぞれ違います。
だから最適な乗り位置=ポジションも、
一つとして同じものはないんです。
ところがこれまでの自転車は、そんな基本調整すら一大事。
新たに部品を買わなければいけなかったり、
あるいは調整なんかできなかったり。
そこで、リバイブは、自転車とアナタの接点である3ポイントの調整を
簡単にできるようにしました。
それが、サドル位置、ハンドル位置、ペダルとの距離。
アナタだけに最適なポジションになれば、
オーダーメイドのような走り心地になります。
そして、全体に低めの乗車位置のおかげで自然と足つき性も良くなり、
安全に。
スポーツバイクブランドとしての、おせっかいです。
(Giant の解説「リバイブって?」より)  
左画像)
 revive(8段変速)
 \62,790-(本体価格 \59,800-)

上掲画像)
 revive i3(内装3段変速)
 \68,040-(本体価格 \64,800-)
 
他)
 revive 7s(7段変速)
 \57,750-(本体価格 \55,000-)

 revive E(電動アシスト・内装3段変速)
 \231,000-(本体価格 \220,000-)
 Type-F を購入したショップにも一時 revive 7s の試乗車があったんですが、私は遠慮してました。
素の人力で動かすには見るからにゴツ過ぎですし、長すぎるチェーンステーとかは奇抜で、
そのくせ初めからしっかりした実用装備が付いており、
確かにこいつが活きるシチュエーションが在るには違いないのですが、
負の予感を乗り越えるほどの趣味の対象としての魅力は感じられませんでした。
およそ半額という価格相応の安っぽい部分があったせいかもしれません。
 
 しかしながら車体設計に関しては、恐ろしく本格的に取り組んでいるのもはっきりしていました。
Type-F はただのシートポストでリカンベントな体勢を支えていますから、
そりゃもうエライ違いなわけで、モノとしての直な比較は避けたかったというのが、本音でスっ。
 (エンジンが付いててもおかしくないようなやつと比べられるのはちょっと・・・)
 
 詰めの甘い、手間も気配りも出し惜しみしたようなのと違って、
専門企業の新規開発品はやはり凄いものがありますし、
しっかりと現実性に裏付けられた存在感があって、変わってはいてもまさしく正統派な訳です。
自転車の説明も、聞こえ良く意味深に単語を使われてその気にさせられる宗教みたいなものではなく、
当たり前にまともで安心して読めます。 やっばり正統派な訳です。
revive についてはこちらの記事でよく纏められていると思います。
  小径車、折り畳み自転車、リカンベント試乗記 (http://blog.livedoor.jp/minivelofan/archives/53389105.html)
 
 そんな脅威の revive ですが、私の記憶が正しければシートスライド部に特許侵害があったとかで、
突然生産中止となりました (2005?)。
販売筋からのお話みたいでしたので、真偽のほどは不明です。
 
 シート部のスライド機構と言うのであれば、この revive の上下スライドこそ当てはまると思います。
一見よくできたスライド部ですが、固定力不足という情報もあり、
次項の画像のようにクランプを併用する対処法がありました。  
 revive のシート設定

サドル後退位置
サドル前進位置
 自動車の運転席に似た姿勢を取るリカンベントがそうであるように、
背もたれの延長線上にサドル後端(有効座面後端)があります。
Type-F の旧シートフレームもこの系統に入ります。
サドル単体の角度調整が無く前後スライドするだけなのは Type-R、bikeE と同じ。
(bikeE は同じ Giant製で、Type-R は bikeE のコピーですから、当たり前?)
背もたれに対するサドルの適正角は自ずと決まるでしょうし、きわめて真っ当な設定だと思いますが、
Type-F の新型シートフレームはこれらを否定しています。
 
 そうは言っても、体型によっては窮屈そうだし、サドルは少し背もたれから離した方が良さげに見える、
と思われますでしょうか?
上の画像は、何処の国の方の動画なのか分からないのですが、
https://www.youtube.com/watch?v=l0_XhvAgV8Q の Snapshot で、
失礼ながら、割とメタボリック風な方が一番後ろにセットして(左画像)お乗りになっています。
中画像が最後退位置、右画像が最前進位置で、このスライド代が 3cm となります。
少ないようでも理にかなった設定だと思います。
(3cm を超えるような調整代が必要では何かがおかしいのです)
 
 また、背もたれのパッドの中心を凹ませているのも良い配慮です。
Type-F の硬くて平板なパワーサポートは背骨が当たって痛かったですからね。
何で日本発が出来ないのか、情けないったらありゃしない・・・。
 
 とは言え、もしかするとそれらの設定に対する不満等を述べられているかもしれません。
 revive にはきっちりとリカンベントな体勢を支えるための条件がよく示されています。
ここまでゴツくやらないと成立しないものを、
Type-F は上手にスルーして、軽量に仕上げることに成功?しています。
絶妙な落し処に嵌ってはいるものの、整合性に難があり、力量の限界を窺わせますが。

 Type-F の新型シートフレームは、リカンベントな成立点を故意に外して、
適正なライディングフォームの適用外に、今のところは無事に逃れているようです。
何処がどうおかしいのか指摘できる人、しようとする人は少ないようですから・・。
バランスを欠いているのに面白さと区別がつかない経験値の無い新しい方などに、
誰にも分からないような新しい走行感覚を提示しています。

 旧フレームモデルは大いにそうでしたが、新型は新型で新感覚が提示されているのです。

  「珍感覚」ではなく「新感覚」ですからね。 どっちでもかまいませんが。
   新型シートフレームの失ったもの(その三) 〜楽しさ半減
これは旧シートフレームを比較対象としたお話です。

他に趣味の自転車をお持ちでなかった方で、
2003、2004年モデルに新型シートフレームをインストールした方、
あるいは 2005年以降のモデルに乗り継いだ方(の中の、一部の方)にしか通じないであろうお話です。

   もはや過渡期の昔話にすぎず、現行モデルは *時*効*成*立* です  か?
 シートフレームを換装した場合、
座点(サドル)は
BB軸を中心とした円弧上を移動する
ものと考えれば、
前方へ 4cm の移動でも
上方へ 6cm 程度同時に移動します。
乗り味が変わるには十分な量です。
 
 この移動により
手元と膝のクリアランスが
かなり減少します。
 
 座点(サドル)のみの変更は
何かと整合性が保たれません。
 
 
      (画像は ver. 1.7)

   雑な作画ではありますが、
 どうやっても骨盤を後ろに倒さないと背中が背もたれに当たりません。
 本頁末の折畳みムービー画像でも、そんな風に見えます。
 姿勢悪くないですか? 違和感あっても許容範囲? 慣れの問題?
 しっくりこないぞ
 旧タイプと比べると、
上半身はより寝そべるが目線は高く、下半身はより立ち気味
という分裂状態で、纏まり感を欠いた面白くない結果になります。
寝そべるのだからお尻には優しいのかといえば、、、よくわかりません。
これまでは尻痛が問題だったのですが、痛くなるほど走る気概というか、
走らせてしまう楽しさはどこかへ行ってしまって、距離を伸ばすことが無くなりましたので・・。

慣れと諦めの範疇に収まらないわけではありませんが、有り得ない変化の方向です。
これだけの変化にも耐えているというのはコンセプトの確かさあってのことでしょうに、残念です。
 
 多大なユーザー努力を要するものの、ライディングポジションとして成立しないわけではないので、
調整してしまえば表面化するには至らないレベルですが、いやいやそうでもないぞ
アップライトな姿勢からの沈み込みが、何とも中途半端に終了している感触があります。
見える世界の切り替えの節度が満たされていない状態です。
ふんぞり返っていても、少しどこかママチャリな感じで、
でもけっこう走れますから、よく分からない面白さが備わってはいるんです、、、、。
面白さと言うよりもこれは珍しさかもしれません。 慣れればそれでおしまいっぽい。
 
 日常とは別の何かにはなりきれていないんですが、そこが曖昧で誤魔化される、、、、。
本家の言う「雲の海で、カヌーに乗っている様な感覚」からは、かなり現実の世界に戻っています。
自転車以外のものに例えを探さねばならない感覚は失せてしまったのです。
未体験なものでは無くなった分、自転車としての資質が問われます。
 
 リカンベントな姿勢には、背もたれの角度に応じた、座面とBB(足元)との落差が必要です。
座り姿勢を崩さずに上体を寝かせれば足元は上がる、という関係が満たされねばなりません。
また、非日常感は背もたれが寝るほど、座面が下がるほど強まります。
 
 リカンベント風な Type-F も然りなわけですが、、、
旧シートフレームでは、サドルを後退させれば背もたれに近づき上体は立ち気味となるものの、
同時に座面を低く調整することになるので、
低いBB高と低い座面との落差に不自然さは無く、ライディングポジションは成立します。
また、上体が立ち気味でも座面の低さで、見える風景は日常とは異なったものとなります。
ここらあたりが本家サイトの主張する「雲の海のカヌー」感覚の出処でしょう。
 
 
クルクル回るわけではありませんが
 こんな感じで座っているような
  気がします
「雲の海のカヌー」以外に
「高性能ライトウェイトオープンカー」
という比喩も本家サイトには有りますが、
こちらもちょっと苦しいですねえ。
遊園地のコーヒーカップではどうでしょうか?
新型はこれになりました〜♪
 
 
 新型シートフレームは上体が寝そべる分、BB高を上げる必要があったのですが、
サドルが前進して座面を高く調整せねばならず、座面に対するBB高は逆に下がってしまいました。
ライディングポジションのバランスの悪さの原因は、そういう事だと思います。
アンバランスなアップライト化です。
 
 非日常感は寝そべるプラス分と座面が高くなったマイナス分で相殺と言いたいところですが、
旧モデルのレベル維持どころか、非日常感全体が抹消された感じです。
おそらく座面に対するBB高が低すぎて、面白さ・楽しさのレベルが変わってしまったのでしょう。
でも、変わった自転車に乗る面白さ・楽しさは残りますから、曖昧な変化となります。
 
 Type-R はコピー元の bikeE よりも 相対的BB高を下げて走行能力を失いました。
Type-F も新型シートフレームで相対的BB高を下げて楽しさを失いました。 同じ事するんですねぇ〜。
どちらも比較実験的な状況でなければ表面化することは無いでしょうが、しかしですねぇぇぇ、、、。
Type-F の走行能力も失われていたのかもしれませんが、リカンベントっぽい漕ぎ方から、
少々一般的なアップライトに踏み下ろす漕ぎ方へと質がずれてしまいましたので、
比較し難いですね。 よく分かりません。
 
 立ち座りのし易いサドル高さ、足を乗せ易いペダル高さ、といった
走らない時の利便性で図面を描いているんですかねぇ。
ゲーム機は実走テストなんて要らなかったでしょうけど。
 旧フレーム時代のモデルには、あれこれ間に合わせ的で未完な部分が、ハッキリクッキリとありまして、
それでも乗るのが楽しかったわけです。
遊園地の遊具、
つまり気恥ずかしい大人も料金を支払えば、施設内という別世界で楽しさを満喫できる、というものを、
そういった制限の無いまさかの個人所有と成し、
自転車という公明正大な名目の元に、天下の公道を遊びの特設コースに変えてしまう楽しさがありました。
(どこをどう走っても楽しい感覚は、本家サイトの言う通り、初めて自転車に乗れた時に似ているかもしれません)
楽しいだけではダメな部分があっても、遊園地のやつを遊園地の施設外に引っ張り出した以上は、
それも当然と認めてしまえば、楽しさが目減りすることはなかったわけです。
日常に供するにはダメな部分があるからこそ、遊具として向き合えるとも言えるでしょう。
 
   遊具と言っても、視点の低い、子供視点に還るような楽しさがあるやつを言っています。
     コーヒーカップやメリーゴーランドは大人でも立ち入る世界で、質が異なります。

 
本来施設内用である遊具に、自転車的な運用性を付与すべく仕立て直してゆく努力も悪くはありません。
とはいえ、個人の力量でできることは限られていますから、結果は不十分なものとなります。
それでも落胆するようなものではなかったのは、
自転車としてはお粗末な事実が隠しようもなく顕れていても、
それをぶっ飛ばす楽しさが同時に産み出されているのもまた、明白な事実だったからです。
どちらも常にきちんと感じ取れるのが面白いんですよねぇ。 ダメを肯定した楽しさと言いますか。
走るための目的がダメな部分の確認・観察であり、そうやって走っているのが楽しく面白い。
お分かりいただけなくてもしかたがありません。 他には在りませんからね。
これはリカンベントとは異なる Type-F の絶対価値、敷居なぞ全く無い遊具の楽しさです。
悪いところがあっても、次もまたこれに乗りたい、その時には少しは良くなっているだろう、
完全さよりも楽しさ優先、といった感じです。
 
 ところが新型シートフレームでは、楽しさの発生源を、
ワンオフなたまたまツボにはまった遊具ではなく、
普通な自転車の素養が備わったものだと主張するようになりました。
自転車として整えられた部分の上に、
楽しさを再構築したかのような振る舞いですが、
楽しさ・面白さをごっそり削って整えていますし、
整えた部分も整合性不足で得るもの無しです。
経験した者勝ちだった楽しさ・面白さは、
見られる気恥ずかしさを何とか封じ込む程度のものになりました。
 
 貴重な特質を切り捨てて以降、それを補完するかのように
トッピングして身づくろいを整えることに専念してゆきます。
楽しさ・面白さは生得で滅するものではないと決めて、
立派な自転車として身を立てたかったんでしょうねぇ。
もったいないというか、気の毒というか、、、
これは進化なのだ。私の話を信じたまえ。
   新しい価値観の提示 のはず
 古いライディングフォームを打ち壊した新型シートフレームには新しい価値が期待できるはず、です。
 何か一つくらいは良い点見つけましょう
 難題ですねぇ〜。
 
後輪荷重 及び 尻痛の軽減?
 さぁ、どうなんでしょうかねぇ〜〜。

シートクランプの負荷軽減?
 そういえば何だか身体が開いたまとまりのない体勢になって、
 シートポストを回転させようとしていた力が
 どこかへ逃げているかも。
 
 いずれも乗車姿勢がアップライト化していますから、
少しはましになっているかもしれません。
調整代の在り方が問題なだけで、
変な面白さと引き換えに正常化という進化をしているのかも。
  ウ〜〜ん、そうですかねぇ。
集中すれば気配を感じ取れるはずだ !
 相変わらず詰めが甘い
 ものは試しとすがる思いで新し物買いをした《新型シートフレーム》ですが、
残念ながら、従前とは別物な組立て精度で実現しているのは、別の面倒だけです。
私は既に背もたれを改良してぐらつかないようにしていましたから、
新型の、サドルと背もたれの半端ない不調和は誤魔化しようが無く、試乗どころではありませんでした。
 
 乗り出すにあたって私にできることは、
背もたれの角度をサドルに合わせるべく、DIYで試行錯誤するしかなかったのですが、
DIYは技量と資材次第ですから、なかなか思う様には出来ないものです。
条件に恵まれた方であれば、手の掛け甲斐があると見過ごせるのかもしれませんが、
ユーザーのDIYが不可欠なようでは欠陥車の謗りを免れません。
私は最終的に木製のスペーサー1枚を作っただけでしたが、それで何とか切り抜けられました。
メーカーであればホンの片手間仕事ですよ。
 
 新型シートフレームの目的が何であれ、背もたれの角度は背中に沿うよう修正すべきでしょうし、
お尻の落とし加減を探るためのサドルの上向き調整範囲は、あと少し足りないと思います。
 
 旧シートフレームで背もたれの角度の問題が出なかったのは、
背もたれのマウントゴムが柔らか過ぎたのと、サドルの調整範囲が十分に機能したためです。
角度の問題は内含されていたはずですが、サドルを背もたれに合わせることができたので、
角度が問題化する契機が無く、まぁこんなもんだと納得していられた訳です。

 新型シートフレームでもノーマル状態であれば、
マウントゴムは適度に変形して、角度の問題は表面化し難いのかもしれません。
(が、構造上の不整合がもたらす変形は消耗・損傷に直結します)
 でも、本来であれば背もたれを取り付けている縦フレームの角度を変えれば済む話ですよね?
それに繋がる丸い横パイプの長さも少し切り詰める必要はありますが、
その継ぎ目一か所で調整できる問題です。
シートフレームまるごと刷新にもかかわらず、そんなひと手間さえ掛けられない理由とは何でしょうか?
無くても困らない拡張ボスを継ぎ足す努力はなされているというのに。
 パイプの継ぎ目で
縦フレームの角度を変えて重ねてみました。
拡張ボスを追加するより容易に見えますが、、。
 
 足元との関係はさておき、
これくらいでサドルとの位置関係は良くなるはずです。
というより、
こうでないと乗れたものではないと思うのですが。
標準状態で乗れるというのは、
うまい具合にゴムマウントがいい加減な証拠です。
 
 それにしてもこのサドルの上向き様は限界ですね。
メーカー側からこのようなセッティングの画像が出てくる
という事態はいかがなものかと思います。
    注) 以上は別ページに記載の《パニアラック》の存在を知らなかった時の古い記述です。
   新型シートフレームの目的はパニアラックの装着のようですから、
   拡張ボスはあの位置が都合よく、事を面倒にする縦フレームの角度変更は不可です。
   隠された真実を知れば全て理解できます。
 理念不在
 このサドル位置の好き嫌いは個人の価値観次第としても、
また製造の都合に流されたのだとしても、それなりのまとめ様があったはずです。
やぐらの位置だけ変えて、あとはほったらかしでは、設計者としても不本意なのではないでしょうか。
二度目の構造改革の仕上げ方としては、やはり理念不在としか言いようがありません。
手間は省くもの、ユーザーに負わせるもの、というのが理念というのなら話は分かりますけど。
 
「進化」と称されれば多少は妥協せねばという気もしますが、

妥協というより、あきらめですね。 毎度のことです。

おかげさまで、あきらめっぱなしではおかないココロの強さを培ってこれました。
アりがとうゴざいます。
   た・の・し・い・こうさくきょうしつ 〜 背もたれのモディファイ
 私の背もたれのマウント部です。
ありがたい話ではありませんが、標準状態では改良の余地が十分に残されたままです。
あまりにもゴムに頼り過ぎ、と言うよりも最初からすべてを押し付けて後は知らん振りという、
かなり手抜きと言うか、詰めの甘い設計ですね。 完成度を高める前に考えることを放棄しています。
 補修パーツとして取り寄せたゴムが、径が大きく硬いものに変更されていましたので、
これを機に、背もたれが知らずとずり下がり見苦しく斜めになってしまう欠陥と、
消耗品扱いのゴムの延命対策を講じています。
 (マウント部の改良は旧シートフレームの時に行っています。
  画像は新型シートフレームで、角度調整の木製スペーサーを追加しています)
 ゴムを有効に使いましょう
 アルミプレートの長穴部を表・裏ともゴムと同径の平座金で塞ぎ、
ゴムの損傷防止と有効接触面積最大化、スライド化による容易な定位置復帰を図っています。
背もたれを、ゴムで圧着して固定する(固定は無理だがそういう構造になっている)のをやめて、
まるごとスライドするようにしていますから、ずれても背を浮かせるだけで自重で元の水平な状態に
戻ります。 みっともない後姿になることはありません。
長穴が見えなくなって質感も向上します。
 
 長穴は無駄に大きい(上下位置調整が出来る?)のでスペーサーで埋めていますが、
背中の当たり具合の偏りを逃がす遊びは十分に残っています。
 
 ゴムの接触面積のうち、長穴部で差し引かれてしまう割合はかなりのものですし、
後ろ側は一部アルミプレートからはみ出してもいます。
平座金でこれを塞ぎゴムの全面を受けることによって、背もたれのしっかり感が格段に上がります。
反面、背もたれの角度が背中と合わない場合は、ゴムが変形し難くなる分誤魔化しが効かず、
違和感が生じます。
 角度を合わせましょう
 旧シートフレームでは必要ありませんでしたが、サドル位置が前進した新型シートフレームでは、
より寝そべった背中に合わせて背もたれの角度を付ける必要があるのは上述のとおりです。
 
 木製のスペーサーは、角度を合わせるために自作したもので、
回転ずれ防止にゴムシートを挟んでいます。
試行段階の暫定的なつもりでしたが、ニス塗りもしたし、適当な代替材も思いつかなかったので、
そのままになりました。
 
 角度を付けてもM8の通し穴に遊びがあるのでそのまま固定できますが、
ボルトの当たりが斜めになりますから、必要以上のトルクで締めないよう注意します。
逃げを期待して平ワッシャーを重ねて済ませてしまいましたが、
球面座金を使用する方がよろしいでしょう。
 なかなか具合がいいのですが、あまりに簡易すぎる可動構造をそのまま残していますから、
メッシュシートに垂直に加重される角度に設定することが成否の鍵となります。
無理な方向へかかる力を吸収できるような構造ではありませんから、相応の取扱い意識が必要です。
(元々がそうなんですから、しかたありません。 バッグを掛けたりするのはご法度です)
 
 握り付きのM8ボルトは、荷物を引っ掛けたりハンドリングの際に手を置くのに都合が良いので、
そのまま使用しています。
   その他
 リフレクタには荷物が当たるので
古チューブを被せています。
 固定力不足なクイックを、ボルトタイプのシートピンに交換していますが、
曲がってしまっているような。
本気モード非対応な疑似リカンベントの限界感が否めません。
そこそこ使えるから構わないとはいえ、一箇所だけで止めるのはきついですよ。

 現在はリングタイプになって品質感はUPしましたが、
 「締めつけに関しては、従来とあまりかわりません」だそうです。
 背もたれゴムの新旧。
飴色の旧品は年数が経つと変質・軟化して溶けたようになりました。
部材の選定ミスです。
厚さ違いのものが、フレームを折畳んだ際にロックするプレートの
マウントに使用されていますから、要注意です。
   きりがない 〜 2003年モデルの限界 そろそろ次の事でも
 上述の背もたれのマウント部のモディファイにより、
ゴムの変形によるぐらつき・斜め垂れ下がりが無くなり、背もたれが行儀良く鎮座するようになりました。
すると、背もたれを取り付けている縦の角フレームが右に傾いている上、
正面を向いていないことが表面化してきました。 けっこう杜撰な有様です。
その時点ですでに改善されているとのことでしたが、改善品の入手可否については確認できませんでした。
 肝心なこの点については無回答のため。 それが回答なのか、こちらの質問が理解できないのか、国語力を疑うべきか、
 いずれにせよ不都合回避能力だけは高そうです。
 (本当に改善されていたのなら、歴代で最も好ましいFとなります)
 このため、新型シートフレームの購入に踏み切ります。
本家サイトの画像からサドル位置をシミュレートして、問題は把握しておりましたが、しかたありません。
百聞は一見に如かず、と言いますし、代わりのものがあるのならばと一縷の望みを託したのですが・・
 これでもだめか・・
 新型シートフレームの後姿です。 中画像で縦フレームの右傾斜が分かります。
旧シートフレームよりもましですし、ここに携行荷物をつけますから人に知られることはないとはいえ、
新型でもこれでは非常に萎えます。
 
 精度不足は他にもあった
 新型シートフレームでも問題が解消されないことから、
シートポストの入るシートチューブそのものが右に傾いている疑いがあります。
亀の貼り付いたトップチューブとアルミブロックとの組立て精度に問題(黄矢印)があるのでしょう。
サスの取り付け部の向きが上下で僅かにずれているのも、それが原因かもしれません。
 ここもだめか ?!
 スイングアームは見た目通りにねじり剛性が低いです。
思い切ってぐいっとやれば結構ねじれます。 こんなのでいいのかっていう剛性感、、。
それを知ってしまうと何だか前後輪も揃っていないような気もしてきますし、
フレームの何処を基準に判断すればよいのかも分かりません。
長いハンドルポストや背もたれも、剛性とは縁遠いですし、車体全体がそういう仕上がりになっています。
ビシッと正確でなくても、剛性の低いフレームが体よく不都合をいなしてくれるんでしょうね。
 
   怪しいところは多いのです。
  憶測だけでどこが悪いのかは特定できません。
  きりがありません。
 はっきりしているのは、所有する喜びは程遠くなったということです。
 (補足)ハンドル、背もたれの向きの合わせ方
 ハンドル(Type-F の場合は背もたれも)の向きをどのように確認されていますか?
私は頼れるほどの勘の良さは持ち合わせておりませんので、
自宅マンションの地面に貼られたタイル目地を利用しています。
一本の目地上に自転車を置き、ハンドルとハンドルを透かして見る地面の格子状の目地との重なり具合が
左右で揃うように、ハンドルの向きを調整します。
   私には無理だった 新型シートフレームを乗りこなす 小柄なお嬢さん
本家サイト画像を加工/折畳み方ムービーより  
 助平なクソ親父の妄想ですので・・・。 ver. 1.55 に乗るお嬢さんです。 エヘエヘ。
姿勢よくきちんと背もたれに背中を着けて、深くお座りになっています。 私も昔、そのように教習所で教わりました。
着座点もこんなところでしょうし、背もたれとのフィッティングにも不都合はなさそうですね。
背もたれのスペーサーも後ろ側のままですし、
新型シートフレームは、この少し小柄なお嬢さんには何ら問題はなさそうに見えます。
皆様には助平ごころを抑えてムービーをご観賞いただきたく存じます。 エヘエヘ。

 ところが、私はだめでした。 落し処が見つからず、試乗は放棄して即刻モディファイ開始です。
個人差と言ってしまえばそれまでなんですが、いったいこの差は何なんでしょう?
・・・骨盤を寝かせた体勢をものにできるかどうか、柔軟性の違いかもしれませんね。
私のように背筋の硬い親父は、新型シートフレームに体を合わせられません。
しかし、柔軟性に恵まれた方にとっても、一時的にやり過ごせるだけのものなのか、
ライディングポジションとして成立するものなのかは大違いです。
私は、座り姿勢を柔軟性に頼ってはならないと思うのですが、、、、やっぱり個人差でいいか?
本家サイト画像を加工/製品詳細ページより  
 こちらはシートを目一杯下げて ver. 1.7 (ver. 1.6) に乗るさらに小柄なお嬢さんです。 エヘエヘ。
やっぱり姿勢よくきちんと背もたれに背中を着けて、深くお座りになっていますが、
さすがにハンドルが遠く、腕が伸びきっていますから、緊急回避やパニックストップには対処できそうにありません。
背もたれのスペーサーを前に入れて、ハンドルバーを少し手前に倒せば少しはマシなはずですが、
適応身長範囲から外れている状態は変わらないでしょう。
サドルが最後退位置より前に出せてもどうにもならないという証明ですね。
ハンドルの遠さとその危険性をご本人が走行中にどの程度認識されたのかはともかく、
座り具合に違和感がなかったのかぜひともお伺いしたいものがあります。
 (まぁ、それどころじゃなかったでしょうけど)